この記事では、FXを全く知らない方でも分かるように、「資金管理のルール」について解説していきます。
- FXにおける資金管理のルールについて理解する‼
- 自己資金と許容損失額の設定について学ぶ‼
- 自己資金に対しての許容損失額の「固定」と「変動」について学ぶ‼
- エントリーにおける資金管理の方法について学ぶ‼
資金管理のルールは自己資金を守るためにも重要なものです。トレードを始める前にご自身に合わせた資金管理のルールをつくっておきましょう。
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FXにおける資金管理のルール
FXを学ぶ際には覚えなければならない知識がたくさんありますが、その中でも「資金管理」は何よりも重要なことになります。
その理由は、どれだけトレードの知識があっても、資金が尽きてしまえばFXの世界から退場させられてしまうからです。
そのため、FXのトレードを始めるときには、まず自己資金を守るための資金管理をどのように行うかをしっかり学んでおく必要があります。
初心者トレーダーの多くは、口座開設を行ってすぐにリアルトレードを行ってしまい、気づいたときには資金を失っています。
そうならないように、ご自身の資金管理のルールをきちんと作っておきましょう。
資金管理のルールが重要な3つの理由
資金管理のルールがなぜ重要なのかは、下の3つの理由があるからです。
資金管理が必要な理由①: FXでは利益だけではなく損失も発生するため
FXでは利益だけではなく損失も発生します。
そのことは、初心者だからというわけではなく、どれだけ優秀な専業トレーダーだとしても同じです。
だからこそ、自己資金を守るためのルールを作っておくことが重要になります。
稼いでいるトレーダーほど、自分自身の資金管理のルールをきちんと構築し、そのルールを破らないようなトレードを行っています。
そして、そのようなトレードを継続することで、勝ち負けを繰り返しながらコツコツ資金を増やしています。
それに比べ、FX初心者の多くは損失よりも利益に目を向けてしまうため、大きな損失が重なることが多く、あっという間に自己資金を失ってしまいます。
FX初心者がまずやるべきことは利益を拡大することではなく、損失をいかに小さくするかに目を向けることです。
資金管理が必要な理由②:自己資金に合わせた1回の許容損失額を設定することが大切なため
FXは自己資金が尽きてしまえば退場となってしまうため、ご自身の自己資金に合わせた1回のトレードにおける許容損失額を決めておくことが重要です。
このときの許容損失額は、自己資金に対して2~5%の範囲で設定することが通常です。
仮に、自己資金10万円のトレーダーが、1回のトレードの許容損失額を−5万円としてしまうと、許容損失額は50%となり、2回連続で負けただけで自己資金をすべて失ってしまうことになります。
そうならないために、自己資金10万円の2~5%、2,000円~5,000円を1回のトレードの許容損失額として、Lot数を調整しトレードを行います。
エントリーポイントから損切り位置が遠く、Lot数が大きい場合には、エントリーを見送るか、Lot数を小さくしてトレードをする必要があります。
資金管理が必要な理由③:許容損失額を設定していないとギャンブルトレードに繋がる可能性があるため
FXのトレードにおいて許容損失額を設定していないと、予想外に大きな損失が発生したときに大きな焦りや動揺を招くことになります。
そして、その焦りや動揺は、「損失を少しでも取り戻そう」とする心理を生み出させます。
その結果、勢いでしてしまうのがギャンブルトレードです。
FXのトレードは相場が上がるか下がるかの2択なので、ギャンブルトレードだとしても利益が発生する可能性はありますが、環境認識をきちんと行わない勘のトレードになるので、利益以上に損失を発生させてしまう可能性が高くなります。
「ギャンブルトレードを自分は絶対にしないだろう」と思っていても、FX初心者のほとんどが一度はしてしまいます。
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自己資金と許容損失額の設定はどうする?
FXのトレードでは、自己資金を守るために許容損失額を設定しておく必要があります。
許容損失額とは、1回のトレードでどこまでの損失なら許容できるかの金額のことで、自己資金の2~5%の範囲で設定されることが通常です。
下の表は、自己資金が5万円、10万円、30万円のときに、許容損失額を2~5%として金額を計算したものです。
この表を確認して、ご自身がどの金額なら許容できるかを把握してトレードに臨みましょう。
5万円 | 10万円 | 30万円 | |
---|---|---|---|
2% | 1,000円 | 2,000円 | 6,000円 |
3% | 1,500円 | 3,000円 | 9,000円 |
4% | 2,000円 | 4,000円 | 12,000円 |
5% | 2,500円 | 5,000円 | 15,000円 |
自己資金5万円、10万円、30万円という金額は、FXをこれから始められる初心者トレーダーが設定することの多い金額です。
許容損失額(2~5%)は自分が精神的に耐えられるように設定する
FXでは、勝ち負けを繰り返しながらコツコツ資金を増やしていくものなので、損失が発生することは当たり前のことです。
ですが、FX初心者においては、自己資金を増やすために始めたFXで損失が発生することに抵抗がある場合が多く、まずは損失が発生することに慣れることから始める必要があります。
そのため、始めは2%で許容損失額を設定し、損失の発生に慣れていくことがおすすめです。
このことは、デモトレードで経験を積まれた方も同様です。
デモトレードは仮想の資金でトレードの練習を行うので、精神的な負担がまったくありません。
それに比べて、自己資金で行うリアルトレードでは、少しの損失でも精神的な負担がかかり、自分で設定したルールを破ってしまいます。
デモトレードでは勝てていた初心者トレーダーが、リアルトレードを始めた途端負け始めるのにはこのような理由があります。
FXは許容損失額を大きくするほど、大きなLot数でトレードを行うことができるため、その分見込める利益も大きくなります。
自己資金に対しての許容損失額の「固定」と「変動」
自己資金に対しての許容損失額の計算には、許容損失額を固定させる方法と変動させる方法があります。
許容損失額を固定させる方法では、最初の自己資金に対して計算した許容損失額を一定期間固定させていきます。
それに比べて、許容損失額を変動させる方法では、トレードによる自己資金の増減に合わせて許容損失額をその都度計算し変動させていきます。
許容損失額は自己資金の2~5%の範囲で設定することを前述しましたが、5%に近づくほど許容損失額を固定させる場合と変動させる場合とで、負けが続いたときの自己資金の残りに差が出ます。
ただ、固定させて資金管理をする方がトレードしやすいこともあり、どのように設定するのかはご自身で自己資金に合わせて決める必要があります。
実際に、許容損失額を固定した場合と変動させた場合で、自己資金がどのように変化するのかを、許容損失額を「2%」「5%」としたときを例に挙げて説明していきます。
例①:自己資金30万円、許容損失額2%の固定と変動
※今回は分かりやすいように連続で負けたことにします。
トレード回数 | 許容損失額:固定 6,000円 (30万円の2%) | 自己資金の残金 |
---|---|---|
0回目 | ー | 300,000円 |
1回目 | 6,000円 | 294,000円 |
2回目 | 6,000円 | 288,000円 |
3回目 | 6,000円 | 282,000円 |
4回目 | 6,000円 | 276,000円 |
5回目 | 6,000円 | 270,000円 |
トレード回数 | 許容損失額:変動 ~6,000円 (自己資金の2%) | 自己資金の残金 |
---|---|---|
0回目 | ー | 300,000円 |
1回目 | 6,000円 | 294,000円 |
2回目 | 5,880円 | 288,120円 |
3回目 | 5,762円 | 282,358円 |
4回目 | 5,647円 | 276,711円 |
5回目 | 5,534円 | 271,177円 |
許容損失額2%の固定と変動では、5回のトレードを連続して負けても残金に大きな差がないことが確認できます。
例②:自己資金30万円、許容損失額5%の固定と変動
※今回は分かりやすいように連続で負けたことにします。
トレード回数 | 許容損失額固定 15,000円 (30万円の5%) | 自己資金の残金 |
---|---|---|
0回目 | ー | 300,000円 |
1回目 | 15,000円 | 285,000円 |
2回目 | 15,000円 | 270,000円 |
3回目 | 15,000円 | 255,000円 |
4回目 | 15,000円 | 240,000円 |
5回目 | 15,000円 | 225,000円 |
トレード回数 | 許容損失額変動 ~15,000円 (自己資金の5%) | 自己資金の残金 |
---|---|---|
0回目 | ー | 300,000円 |
1回目 | 15,000円 | 285,000円 |
2回目 | 14,250円 | 270,750円 |
3回目 | 13,537円 | 257,213円 |
4回目 | 12,860円 | 244,353円 |
5回目 | 12,217円 | 232,136円 |
許容損失額5%の固定と変動では、5回のトレードを連続して負けた場合に残金に1万円以上の差が出ていることが確認できます。
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エントリーにおける資金管理の方法
ご自身の自己資金に対する許容損失額を設定することによって、1回のトレードにおいて許容できる損失額が決まります。
あとは、エントリーポイントの損切り位置の損失額が、ご自身の決めた許容損失額になるように設定するだけです。
このときに設定方法は、Lot数を調整することで行います。
仮に、1回のトレードにおける許容損失額を3,000円とし、1Lotで損切り位置の損失額が6,000円になっているときには、0.5Lotでトレードすることによって損切り位置の損失額を3,000円にすることができます。
エントリーにおける資金管理は必ずLot数を調整することで行います。損切り位置を狭めてしまう方がいますが、損切り位置を狭めることはシナリオを崩してしまうことと同じになるのでよくありません。
リスクリワード比(R/R比)のよい位置でエントリーをする
リスクリワードとは、損失と利益の割合のことで、エントリーするときの利確位置と損切り位置の比率で表すことができます。
「1:2」や「1:3」が理想とされますが、FXではリスクリワード比が大きいほど、勝率が低い場合でも稼ぐことが可能です。
そのため、稼いでいるトレーダーほど相場の分析を徹底的に行い、リスクリワード比の良いエントリーポイントに合わせてトレードをしています。
実際のトレードでは、「1:3」で損切り位置と利確位置を設定しても、相場の状況によって途中で利確しなくてはいけない場合もあるので、勝率を担保するトレードを目指す必要があります。
リスクリワード比、勝率、損切り位置と利確位置についての見解はトレーダーごとで様々です。そのため、経験によって身につけていかないといけないことでもあります。
含み益が出た時点で損切り位置を建値に移動する「建値決済」
エントリー後に一定の含み益が出ている状態で、損切り位置を建値に移動させるとそのトレードにおける損失が出る可能性を0にすることができます。
含み益が出たあとに相場が逆行し損切りになってしまうと、精神的に大きなダメージになってしまいます。
それを防ぐためにも、含み益が出ている時点で建値に損切り位置を移動させることをおすすめします。
損切り位置を移動させるタイミングは経験で身につけるしかないので、実際のトレードの中で身につけていきましょう。
まとめ
今回は、FXトレードに必要な知識として「資金管理」についてまとめました。
リアルトレードを始める前に、ご自身の資金管理のルールをしっかり確認することでFXから退場することの予防になります。
資金管理をどのようにするのかを確認し、ルールを作っておきましょう。
資金管理のルールは自己資金を守るためにも重要なものです。トレードを始める前にご自身に合わせた資金管理のルールをつくっておきましょう。
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安全性・信頼性・優れた取引環境などを理由として好評なだけではなく、定期的に行われる豪華なボーナスキャンペーンも人気の理由になっています。
そのため、海外FX口座を考えられている方にはおすすめのFX口座になります。
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FX口座をまだ開設されていない方は、下の記事で分かりやすく口座開設手順を説明しています。まずは口座開設から進めていきましょう。
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